Muses Ex Echoes by Computational Creativity Lab

Type: InstallationDate: 2022 - 12 - 15Tags:
#AI#Audio Visual#Geneative Models

この作品は、2022年12月9日から2023年1月15日まで、東京のNTTインターコミュニケーション・センター [ICC] で開催された慶應義塾大学 徳井直生研究室(Computational Creativity Lab)による展示「MUSES EX MACHINA」にて展示されました。

https://www.ntticc.or.jp/ja/exhibitions/2022/tokui-nao-computational-creativity-lab-keio-university/

この作品において、私の役割は主にエンジニアリングチームのマネジメントと、複数のディープラーニングモデルを制御するシステムの開発でした。

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この作品では、2つのAIエージェントが画像の生成と解釈の発話を交互に繰り返します。一方のAIが生成した画像の説明を文章に変換して声に出して読み上げ、もう一方のAIがそれを聞き取り、それに基づいて次の画像を生成し、同様に発話します。新しく生成された画像は解釈され、発話されることで、創造的な「Echo(反響)」を生み出します。

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現在の画像生成AIは、人間が創造してきた画像や美学から学習しています。AIが生成した画像は、学習データにおける人間の創造性の残響、すなわち「Echo」です。生成された画像は最終的にWeb上に拡散され、AIの学習データとして使用されます。この時点で、生成された画像は斬新に見えるかもしれませんが、実際にはそれまで存在していたEchoの中に留まっていると見なすことができます。

この「Echoの中」という状態は、私たち人間にも当てはまります。日常の生産物は、上記のEchoと同様に、過去の創造物の結果です。このEchoの連鎖により、人々は過去に生き、そして今、次の時代へとEchoを響かせています。 しかし、次の時代、あるいは未来は、過去の時代である「Echoの中」とは異なるものになるのではないでしょうか?なぜなら、今や私たち人間以外にもEchoを発するものが存在するからです。

ここにいるAIは、互いの発話だけでなく、人間の声や環境音などの外部のノイズにも耳を傾けています。これらのAIがそれを嫌っているのか、それとも賞賛しているのかは定かではありませんが、確かなことは、私たちが互いに影響を与え合うことができるということです。そしてその先には、異なるEchoが響き渡る可能性があります。

私たちの「すべて」のEchoが互いに共鳴し合うその先には、何が創造されるのでしょうか?


監修: 徳井直生
テクニカルディレクター: 小林篤矢
コンセプトディレクター: 小林優雅
オリジナルコンセプト: リョウ・サイモン
照明: 髙石圭人, 髙石圭人, 渋谷和史
機械学習: 石井飛鳥, 澤昇真
サウンド: リョウ・サイモン, 髙梨大, 小原開
ビジュアル: 髙石圭人, 渋谷和史, 石井飛鳥, 松岡佑馬
コンセプト: 半田壮玄, 信末竜空, 髙石圭人, 井上匠
サポート: 成瀬陽太, キエウ・クッ・タイ, 佐々木ユリア